新卒時から見ていたかつての部下にあたる方が、
転職後半年にして転職を考慮していると耳にしました。
早いな、というのが率直な感想で、
そのまま伝えたら、自分はこの職に向いていないと思う、とのことでした。


それなりの期間、この職に就いていますが
自分自身の向き不向きなんて考えた事ありませんでした。
かつて、この仕事は不向きだと数年間言われつづけてきた別の方が
きっかけを得て急激に成長し、
誰からも認められる存在になったのを目の当たりにもしたこともあり
職に対する向き不向きなんて簡単に判断できないとうのが私の考えです。
不向きと自分で言い切れることに驚きも、傲慢さも感じます。


厳しいことを言えば、向き不向きというより全力で職に向き合わなかった、
というのがかつての姿を見ていた側からの感想です。
同時に他でも、向き不向きを語り物事を判断する方の大半が自分で自分自身のことを判断しているだけで
他人の意見や判断を聞いている事自体そんなにない気がします。
また第三者に不向きだと言われたから職を変える、という判断をする方の方が少ない気もします。


逃げる時の言い訳に向き不向きを口にする人というのは一定数いるのは事実だと思います。
向き不向きの明確な判断基準がどこにあるのかは存じませんが。
例えば、法に背く様な事を仕事にしたら向いていると感じたら、人に言われたらするんでしょうか?
なんでしょうね?向いている仕事って?
楽しめる仕事?楽をして稼げる仕事?没頭できる仕事?
向き不向きを考えずに済む仕事?
せめてそれを聞いて過半数が納得できる結論がでる、回答が得られることだったらありがたいですね。

同時に現状を見ていないのにこういうのもなんですが、
自分でこの仕事には不向きだと思わせた環境も考えると寂しい気もしています。



ディレクター S

出会いと分かれの季節の4月自体がもうすぐ終わってしまいますが
新しい環境では分からない事も多く質問する機会も増えると思います。
後輩ができた方なら質問される機会も多くなり、
自分自身もアウトプットする事で知識や技術も定着できると
前向きに捉える方も多いと思います。


でもそれは諸手を上げて喜べる事でしょうか?
まず質問の仕方が適切か否かを考慮すべき場合もあるのではないでしょうか。
少しでも経験したことに対しても、
「どうしましょう?」とその経験を踏まえず
直接的な回答を求める質問をされていませんか?していませんか?
以前教示したことの類似の内容について「どうしましょう?」と質問されたとき
その経験をスルーして「これはこう」と直接的な回答をしていませんか?
その質問は考える事を放棄した質問になっていませんか?
その回答は考える事を求めない回答になっていませんか?


あくまでも私見ですが、質問は良くも悪くも最も容易な解決法の1つだと思っています。
質問をして明確な回答を得る事はその問題のみの解決には効率的な解決方法ですが
場合によっては考えて解決策を自ら得る機会を失ってしまうことも多々あります。
特にものづくりをしているとままある自分ならではのノウハウや
回り道をして得る知識や技術を得る機会を失う可能性もあります。
それは一時流行った「アハ体験」的なもので、本来の喜びや成長の機会です。
もちろん仕事でやっているので諸々制限があるので質問→解決が最善の選択である場合が
多々ある事は理解しているのが大前提としてありますが。


安易な質問に安易に直接的な回答を明示するだけでは、
思考する機会とそれ以外の知識を取り込む機会を1つ奪っている気がします。
時代は変化するというのは誰にでも分かっているのに、
先人である自分の「経験を伴わない劣化コピー」をつくる事で、
また、先人の「経験を伴わない劣化コピー」になる事で先に繋がるのでしょうか?

やたら「?」が多くなってしまいましたが
その質問、その回答、少しだけ考えてから口に出してみてはいかがでしょう。



ディレクター S

今の時代、自分の肩書きを何にするか、何であるかを問わず
それ以上のマルチスキルを求められる事が多いと思います。
自分の職種で例えると、デザイナーにイラストを求められる事は多々ありますが
流れでwebや映像に展開する事も話で出てきます。
またデザイナーとひとくくりにしても、厳密にいえば非常に多岐にわたりますが、
実際デザイナーという肩書きで他職種の方に会うと、
どれも対応可能に捉えられることが多いです。


現代はある程度のスキルを身につけている事が前提で
多くの場面で対応できるマルチスキルを身につけたクリエイターの方が
広く重宝されるのは否めない時代だと思います。


とはいえ、一定のスキルに特化した、ある意味職人と呼ばれる様なスキルを
身につけているという事も状況によっては重宝される存在でもあります。
自分の経験でも広く経験はしましたがどのみちでも専門の方には
敵わないというのが正直な感想です。
そのスキルが時代に取り残されて不要にならない限り、
一芸に秀でていることは決してマイナスにはならないでしょう。


どちらにしても、自分の属している環境には何が相応しいか、
自分が目指しているものに近づくにはどのようなスキルを身につけたらいいか、
を考えて行動する事は当然として、
自分がつくろうとするもの、つくっているものの意図、完成形、世界観、
それが使用されているところまでなど明確にイメージできること、
よりものづくりの上位から関わることが出来るスキルが求められる
今はそんな時代だと思います。
それとは別に、どのような環境でも
常にあたらしい知識、技術にはどん欲であるべきということ
それはどんな時代でも共通ですね。



ディレクター S

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