以前社内の一部の方に共有したことがあったのですが、
あらためてこの場を借りて自分が好きな本を紹介します。

デザイン学生だったころに先輩から紹介され出会った本ですが、

著書名:グレープフルーツ・ジュース
著者名:オノ・ヨーコ

簡単に概要を説明すると、
オノ・ヨーコが書き下ろした33の詩に対し、33人のフォトグラファーがその詩に感じた内容の写真を撮影するという企画です。
つまり一つの詩に一枚の写真が載っています。
それぞれをイメージさせる言葉をつくったオノ・ヨーコの詩があってこその本ですが、フロのフォトグラファーが撮影した写真だけでも十分に見ごたえある一冊です。

詩と写真だけの本だからか、余計な情報が入ってこず、言葉が魅せる表現や、写真が見せる世界を楽しめます。
また、本を読んだその時々の環境によって、入ってくる情報がまったく違う不思議な本です。

初めて読んだときは、詩を読んで、写真を見るという行為を繰り返しながら、
詩の意味を探り、写真を見て納得といった「課題→回答」のような見方をしていました。
当時は学生だったのもあってか、
アートはこうだ!とかデザインはこうだ!とか勝手な持論をもって区別をしたがっていたからでしょう。
この本のよさを客観的に量ろうと、アートに対して商業的な捉え方をしていた記憶があります。

その後、デザイナー時代に読み返したときは、詩は詩、写真は写真として見るようになり、
この順番の意味や構成、エディトリアルだったりが気になる本になっていました。

そして、プランナーになってから改めて読み返した時には
紙面に起こす文字力だったり、相手を説得する言葉力のすごさでした。


本は、読み返すたびに入ってくる情報が違ったりするといわれますが、
私にとって、この本はその時々の教科書のような本です。
仕事効率の本などと違って、見開きに詩と写真のシンプルな構成で、5分ほどで読める文庫本だからか
他の本に比べても読み返す頻度が高かったりするのもあるから、余計にそう感じるのかも知れませんが笑


ちなみに、この本はもともとは
1964年に500部限定で発売された、オノ・ヨーコの詩集「グレープフルーツ」があり、
その後1970年に加筆されて、
英語版として「Grapefruit: A Book of Instructions and Drawings by Yoko Ono 」として出版され
1993年に改めた写真家とコラボレーションし出版した「グレープフルーツ・ジュース」として出版された本で、
「Grapefruit」を読んだジョン・レノンがインスパイアされてImagineを創ったといわれています。


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