大きなイベントのロゴについて盗用か否か、等が
一部で話題になっているようです。
個人的に話題になっていることそのものよりも、
これが企業のCIとかだったら、と考えてしまいます。


現在盗用か否か、ということに焦点があたっていると思われますが
実際企業に当てはめて考えると、結論もそうですが
費用をかけてつくったCIとはいえ
そのイメージがついてしまったものを使っていけるかどうか、
ということもより大きな問題になってくるでしょう。
考えるだけで恐ろしくなってしまいます。


とはいえ、どうしても物事を考えるときには
過去に体験したことからの発想から脱却することは非常に難しいのは事実です。
ものづくりにおいても、実際著名な方でも師事されていた訳ではない方の影響を
多大に受けた作風の方も少なくないでしょうし、
無意識のうちに影響されることもあるかと思います。


とはいえ、少し方向性は異なるのかもしれませんが
料理の世界では、ある程度決まった食材、調味料を使いながらも
独自の世界を出されている方も多くいるのも事実で
そういう意味では他のものをつくる面に置いても、表現は出尽くした
なんて言うのは言い訳なのでしょう。

そんなことを考えながら、今回の話題について考えている時に
新卒の時に面接で、
「具体的に何かはまだわかりませんが、将来的に自分が携わったという世界観を
見た方に感じてもらえるような仕事をしていけるようになりたい」
と言っていたことを思い出しました。

学ぶの語源は真似ぶ、とはよく言われますが
せめて、なにつくっても誰かのなにかに似てる、と思われない、
そんな自分でありたいです。


ディレクターS