先日、ある60代のファッションデザイナーのY氏と同席する機会があり、興味深い話を聞いた。

Y氏いわく、最近の若者は「ファッションへの興味が薄い」という。


昔と比較してだが、当時おしゃれな物を購入するには、生活を苦にしてでも手に入れるものだったそうだ。
今の若者はノーコアのムーブメントもあり、皆が一辺倒にシンプルなもの(一概にシンプルなものを集めることをノームコアとは言わないが、、)を購入している。
その理由として、経済も関係しており
昔は、今のようにファストファッションや、100円均一ショップ、無印良品の様なシンプルで比較的安価なものというのが無かったためだという。
しかし、今の若者は、部屋の装飾や、持ち物や、趣味などすべてを良くしようとお金を掛けるようになっているため、
ファッションにかかるお金もそこそこになってしまっていると分析していた。


つまり、一極集中ではなく、ライフスタイル全般への投資になっており、
ファッションもライフスタイルの一部になってしまったという。


もちろん、この話は一部仮説の話ではあり、
私が過去に所属していたアパレル企業も、今のファストファッションで売られている金額に「0」を足したような金額の商品がほとんどあったが、
それでも売上を伸ばして成長している企業だったので、当然ニーズはある。

その企業の他スタッフは皆、ファッションへも強い情熱を持っていた。
そういった人たちが販売するから、同調する人も居るのだろう。(こういった人たちのパイが減ってしまったということなんだろう。)

ただ、男女、年代で当然違いはあれど、確かに皆が同じような格好をし、
同じようなものを持ち、○○ランキングというものが流行るのも納得できる。

こういった時代の流れをもっとキャッチしていかなければいけないなと思うのと、
いろいろな年代の方とお話すると、こういった体験談からも思わぬ話が聞けるのは面白い。

ライフスタイルってなんだ?などもっと聞いてみればよかったと思いつつ、
またお会いした際に質問してみようと思う。

ただ、私自身、そこそこファッショについてはこだわりを持っていたが、
そのファッションデザイナーからすると、君がファッションを好きとは思えない。と一蹴されたのは
少々ショックではあったが。。
 
プランナーIn