2016年02月

日本における欧文書体設計の第一人者である
小林章氏の講演を聴講してきた。

文字に関して多岐にわたるお話があった中、特に印象的だったのが、
ハイブランドロゴはなぜ、高級に見えるのか?
という内容である。

結論から言うと、適切な文字フォントを使用し、堂々と組んでいるからなんだそうだ

また、適切な文字フォントとは、
新聞や雑誌などで使用している読みやすい文字フォンではなく、
品格のある文字フォントのことである。


下の2つのロゴを比べると
logo

同じ適切なフォントでも、右側は明らかに窮屈で、高級感がない
組み方で全く別物になる。



では、品格のあるフォントとそうではないフォントの違いは何か?
 
下の「大」という二つの文字を比べてみると
sample
あきらかに右の「大」は不自然に感じる。 
この二つの文字を見て不自然と感じるか感じないかが、品格の有無を未分ける基本です。
 

この不自然さは、欧文で言うとカリグラフィー、漢文で言うと書でも通じるものだそうで、
「はらう」べきところを「はらい」、「とめる」べきところを「とめる」といった基本的なことは古来より万国共通なんだそうだ。
つまり、文字が持つ印象というものは元々、備わっているのである。

文字には、伝える 表現するといった機能以外にも
歴史、硬さ、感情など
見たときにパッと伝えられる要素も持っているということである。



すこし話は変わるが、
デザインの世界では紙面上でバランスをとるために、長1とか長2、平1、平2と言った文字を加工する技法がある。
(長1:縦横比を90%の長細くしたもの、長2:縦横比を80%の長細くしたもの、
平1:縦横比を90%平たくしたもの、平2:縦横比を80%平たくしたもので、
「Bold」=太くするのと同様に、「Condensed」といったもともと長体用に設計されているものもや
「Extended」といった平体用に設計されたフォントもあるくらい頻繁に使われる技法です。)

ただし、紙面上のバランスをとるためとは、「Condensed」や「Extended」を使わずに長体や平体をかけるとどうしても
長体のときは、縦の棒は細くなるが、横の棒は変わらず、
また、平体のときは、横の棒は細くなるが、縦の棒は変わらずであり、円を書いているものにいたっては、
比率が完全に崩れるといった問題が起こる。
基本的なことではあるが、このことに気をつけないととてもバランスが悪くなってしまうのである。


結局は、文字を文字と捉えず、絵柄としてしっかりと捉えないと全体のバランスは崩れるのであり、
またそこにしっかりと機能、要素を整えることで、必要なのである。


今回の聴講を通して、改めて物事をもっと広い視野で捉えないと
文字もただの文字としての役割だけとしか捉えることができず、
もっと多角的な視野をもたないいといけないなと思いました。



Planner In

先日テーマパークで、「なるほど!」という体験をいたしました。
「なるほど」でも「なるほど↓」でもなく、「なるほど!(↑)」という感覚です。
この「!」がついた「なるほど」という感覚によって、そこでの経験が
私の中に単なる学習として身につけたものではなく、忘れ得ぬものとして刻み込まれました。

何を伝えたいかと言いますと、瞬間の「!」という感覚的な付加価値が
どんな文字情報よりも私にとっては貴重に感じられたということです。
さすが世界一短い手紙で使用されているだけあります。
また、これが「UX」というものか、と実感できた意味でも貴重な体験でした。

「腑に落ちる」くらいしか日本語で適切な言葉がすぐに浮かばないのですが
英語だと「wow」という言葉が適切な気がします。

関係ありませんが、正しい英語ではないそうですがファストフードの企業でも
「make wow」をスローガンにしていました。
個人的には直感的で伝わりやすくて好きなスローガンです。

広告、販促、それぞれ伝え方が異なる部分もありますが
あくまでも伝え方が適切である前提で
感動、驚き、等の「wow」を追求することで、理屈と直感で伝えられたら
より相手に染入るような伝達ができていくのでしょう。


ディレクター S

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